中の人の課題曲解説 1曲目「All Of Me」

こんにちは。八王子ジャズフェスティバル実行委員会の中の人です。
八王子JAZZ DAYでは、八王子のまちなかにジャズの響きを届け、地域の人々にジャズの楽しさや新たな出会いを感じていただくことを目指しています。
その一環として、毎年「課題曲」を設定しています。フェス全体にゆるやかな一体感を生み出し、ジャズフェスらしさを感じてもらうためです。
その中から、今回ご紹介するのは「All Of Me」
「All Of Me」とは?
「All Of Me」は1931年に作られたポピュラーソングです。後にジャズのスタンダードナンバーとなりました。
作曲はジェラルド・マークス(Gerald Marks)、作詞はシーモア・シモンズ(Seymour Simons)。
その後、エラ・フィッツジェラルド、フランク・シナトラ、ビリー・ホリデイといった数々の伝説的アーティストたちがこの曲を歌い、演奏し、多様なスタイルで愛され続けています。
古くから多くのジャズミュージシャンに愛され、ヴォーカルでもインストでも幅広く演奏されています。
「All Of Me」の魅力
この曲の魅力は、なんといってもシンプルで覚えやすいメロディと、少し切なくも温かい歌詞です。
歌詞は「すべてをあなたに捧げる」という愛のメッセージ。
一見ロマンチックですが、どこかほろ苦さも感じるこのテーマは、アーティストによって表現の仕方が変わり、それぞれの個性が際立ちます。
演奏でも、明るくスウィングするスタイルから、しっとりとバラードで演奏するスタイルまで、自由にアレンジが可能!
その幅広さこそ、この曲が長く愛される理由のひとつです。
中の人おすすめの「All Of Me」
いろいろなアーティストがこの曲を演奏していますが、特におすすめはこの3つ。
エラ・フィッツジェラルド
軽やかなスウィングと、彼女ならではの明るい表現が魅力。聴くだけで心が弾むような「All Of Me」です。
デューク・エリントン
デューク・エリントンの「All Of Me」は、彼のバンドによるアレンジが印象的で、オーケストラの豊かなサウンドと繊細なアプローチが特徴的です。
フランク・シナトラ
シナトラの甘い声と情感たっぷりの歌い方が、この曲のロマンチックさを引き立てています。ゆったりとしたスウィング感が心地よいです。
聴き比べてみると、それぞれの「All Of Me」が全く違って聴こえるはずです。
八王子JAZZ DAYでの「All Of Me」
「All Of Me」は、ジャズセッションでも定番の一曲です。
「八王子JAZZ DAY 2025」でも、この曲を選んだミュージシャンたちが、どんなアレンジで演奏するのか、とても楽しみです。
同じ曲でも、演奏者ごとに異なる表情を見せるはず。
ぜひ、フェス当日はいろんな「All Of Me」を聴き比べてみてください。
次回は「Fly Me To The Moon」をご紹介します!
月へ飛び立つようなロマンチックな名曲、ぜひお楽しみに!